コンセプト

日本のクラシック音楽の歴史は、本場ヨーロッパの歴史には及ばない。それは文化として未成熟であることを意味するのかもしれない。
近年多くの若者が音楽修行のために留学し、世界中で活躍している。もちろん、日本に戻り熱心に活動している若者も多い。だがこうした若者たちにとって日本のクラシック音楽の世界は生きやすい世界なのだろうか。また日本のクラシック音楽の世界は十分に文化として広がっているのだろうか。

ヨーロッパではクラシック音楽の世界はそれが文化となり、特別なものではなく当然のように存在している。その音楽の世界とは、プロ、アマ、愛好家、音楽を習う子供たちなど、多くの音楽を愛する人たちによって作られている世界なのである。音楽を共通語としてそうした人たちが立場、派閥、年齢などの垣根を超えた心のやり取りがその文化を支えている。

日本ではこの音楽の世界というのがそれぞれ別れて作られているように感じる。これはクラシック音楽そのものがいまだに舶来品のような特別感を醸し出し、お互いの世界に近づきにくくなっているのではないかと思う。立場、学歴、派閥、活動地域などに別れてしまい、それぞれに素晴らしい音楽の世界を作っているのにそれは限定的でしかない。こうした個々の素晴らしい活動をもっと多くの人が知り、観て、聴くことでそれら小さな世界が共鳴しあい、まるで音楽を奏でるように繋がっていくべきではないかと思う。

2020年の新型コロナウィルスの影響は社会的な影響だけでなく、クラシック音楽の世界においても日本のみでなく世界中に大きな影響があった。しかしこの事態において新たな表現スタイル、配信コンサートが盛んになり、今まで限定的に催されてきたコンサートがインターネット通じて世界中へ配信されるようになった。もちろん生演奏には勝ることはないかもしれないが、音楽家自身が積極的に自身の演奏を配信し、世界が共鳴し始めているように感じた。
しかしながらそうした取り組みもまた情報伝達の不足により限定的であった。世界中に配信が可能になったのに、そうした取り組みを見つけることが難しいのが実情である、
また、通常のコンサートにおいても今まで当たり前だったチラシを使っての集客もこれからはデジタルな世界へと大きく変わっていくであろう。

このような新しい時代に突入する中で日本のクラシック音楽の世界が一つとなるために、関わり合うそれぞれの情報をまとめて紹介するホームページを立ち上げる。 日本のすべての音楽を愛する人たちが心を繋ぎあい、素晴らしい音楽の響きとなることを願う。

音楽は、やまない。

otoliebe
otoliebe主宰 篠原郁哉

OUTLINE

事業概要

運営事業者 アプラウスミュージック
住所 〒370-0068 群馬県高崎市昭和町52-28
連絡先 問い合わせフォーム
代表者名 篠原郁哉
業務内容 音楽マネジメント
音楽教室運営
コンサートサロン運営
若手音楽家支援活動
組織沿革 代表篠原郁哉がオーストリア・ウィーンから音楽留学帰国後、2013年にアプラウスミュージックを設立。
地方都市での音楽環境、演奏環境の難しさを痛感し様々な形での演奏活動や指導を行なう。
2020年新型コロナウィルス蔓延の状況下で、音楽家の生活が難しい状況になる中、大都市のみならず地方都市での音楽家の演奏活動が未来のクラシック音楽文化のために非常に重要であると考え、音楽家目線で必要な情報を共有でき、愛好家が簡単気軽に演奏会、音楽教室などを発見できるホームページ「otoliebe」(oto=音、liebe=ドイツ語で愛するの意)を開設。